創業補助金って聞いたことはあるけれど、どうやって申請すればいいのかわからない。
そんな声をよく耳にします。
補助金は新しく挑戦する人を後押ししてくれる心強い制度ですが、実際には申請の流れや書類の作成ルールが複雑で、途中であきらめてしまう方も少なくありません。
でも安心してください。
First Creationでは、これまで多くの起業家や中小企業の方々をサポートしてきました。その中で、採択される人とそうでない人の違いを明確に見てきています。実は、ほんの少しの書き方や伝え方の工夫で、結果は大きく変わるんです。
この記事では、創業補助金を確実に受け取るための5つの秘訣を、わかりやすく紹介します。
審査員の目に留まる事業計画の書き方、見落としがちなチェックポイント、商工会議所や金融機関との上手な関わり方など、実際のサポート現場で培ったノウハウをもとにお伝えします。
【創業補助金とは】
創業補助金は、これから事業を始める方や、新しいビジネスに挑戦する方を応援するための国の支援制度です。
事業の立ち上げ時に必要な経費の一部を国や自治体が補助してくれる仕組みで、創業初期の資金負担を軽くし、事業を軌道に乗せやすくすることを目的としています。
ただし、誰でも自動的にもらえるわけではなく、申請内容が「地域経済の発展につながるか」「事業として継続可能か」など、厳しい審査を経て採択が決まります。
つまり、補助金は事業への期待に対する投資と考えると分かりやすいでしょう。
【 補助金と助成金の違い】
よく混同されるのが「補助金」と「助成金」です。
どちらも国や自治体からお金をもらえる制度ですが、仕組みや目的には大きな違いがあります。
助成金は、要件を満たしていれば原則的にもらえるお金です。
たとえば、雇用関係助成金のように「従業員を雇用した」「研修を実施した」など、条件をクリアすればほぼ自動的に支給されます。
一方で、補助金は「審査に通るかどうか」がポイント。
事業計画の内容や地域性、将来の成長性などが評価され、競争のうえで選ばれた人だけが受け取ることができます。
そのため、補助金をもらうには、採択されるための戦略的な申請が欠かせません。
【創業補助金の対象者・対象事業】
創業補助金の対象となるのは、原則として次のような方々です。
- これから新しく事業を始めようとしている個人
- 会社設立後、間もない中小企業・個人事業主
- 新たな分野への進出や新規事業を立ち上げたい既存企業
また、補助対象となるのは「事業の立ち上げに直接関わる費用」です。
具体的には、以下のような経費が対象になります。
- 事業用の設備・機器の購入費
- ホームページやシステム開発などの外注費
- 広告宣伝費(チラシ・LP・動画制作など)
- 事務所や店舗の賃料、改装費用
- 専門家への委託費(コンサルティングなど)
たとえば、First Creationでは、起業初期の方が「Webサイト制作+DX導入+マーケティング支援」を同時に行うケースが多く、これらの費用を補助対象として申請し、採択される事例も数多くあります。
【補助金の種類と補助額の目安】
創業補助金にはいくつかの種類があり、代表的なものは次の3つです。
創業・事業承継補助金(国の制度)
中小企業庁が実施する制度で、創業や事業承継時の経費を支援。
補助率は2分の1以内、上限は200万円前後。
地方自治体独自の創業支援補助金
各都道府県や市町村が実施する補助金で、地域ごとに金額や条件が異なります。
地方では50万~150万円前後の支援が多く見られます。
小規模事業者持続化補助金(創業枠)
商工会議所が実施する制度で、販路開拓や広報活動などに使える補助金。
補助率は3分の2以内、上限は最大200万円。
いずれの補助金も、申請の際には「具体的な事業計画書」と「経費の根拠資料」が必要になります。
また、補助金とあわせて活用できる制度として「日本政策金融公庫」の創業融資もあります。
返済は必要ですが、自己資金が少ない創業者でも利用しやすく、金利が低めに設定されているのが特徴です。
代表的な制度として「新規開業資金」や「女性・若者/シニア起業家支援資金」などがあり、補助金と併用することで資金調達の幅を広げることができます。
つまり、書類の完成度がそのまま採択率を左右するということです。
First Creationでは、創業段階の方でも無理なく申請を進められるよう、補助金制度の選定から、書類作成・採択後の実行支援までを一貫してサポートしています。
どんな制度が自分に合うか分からない場合も、まずは全体像を理解するところから始めましょう。
【申請フローの全体像】

創業補助金を確実に受け取るためには、「どんな流れで進むのか」を最初に理解しておくことが大切です。
補助金の申請は、単に書類を出すだけではなく、「公募 → 申請 → 審査 → 交付 → 実施 → 報告」という複数のステップを丁寧に進める必要があります。
この流れを把握しておくことで、期限に追われず、計画的に申請準備を進めることができます。
【公募要領確認 → 申請受付期間把握】
まず最初に行うべきは「公募要領の確認」です。
補助金は年に数回募集されますが、実施機関(中小企業庁・自治体・商工会議所など)ごとに内容やスケジュールが異なります。
公募要領には、対象となる事業や経費の範囲、申請条件、スケジュール、審査基準などが詳細に記載されています。
ここを読み飛ばしてしまうと、「せっかく申請しても対象外だった…」という失敗につながりかねません。
また、申請期間はおおむね1か月前後と短いため、募集が始まったらすぐにスケジュールを逆算して動くことが重要です。
たとえば、First Creationでは補助金公募のスケジュールを常にモニタリングし、顧客企業に対して「今がチャンスですよ」といったタイムリーな通知を行うことで、申請の機会を逃さないようサポートしています。
【電子申請(jGrantsなど) or 紙申請方式】
次に、実際の申請方法を確認しましょう。
最近では、多くの補助金が「電子申請方式(jGrantsなど)」に移行しています。
これは、政府が進めるデジタル化施策の一環で、GビズIDという法人・個人事業主用の共通アカウントを取得して行う形です。
電子申請では、オンライン上で書類をアップロードし、審査機関にデータを直接送信します。
郵送の手間が省けるだけでなく、提出後の状況もWeb上で確認できるため、非常に便利です。
ただし、GビズIDの取得には1~2週間程度かかることがあるため、「補助金の申請直前に慌てて申請する」のは危険です。
余裕を持って早めにIDを発行しておくようにしましょう。
一方で、一部の地方自治体では依然として紙申請方式を採用している場合があります。
その際は、必要書類を揃えて郵送または持参で提出することになります。
自治体の公式ページを必ず確認し、提出方法を間違えないよう注意してください。
【書面審査・面接審査 → 採択通知 → 交付決定】
申請書を提出すると、まず「書面審査」が行われます。
ここでは、提出書類が要件を満たしているか、事業計画が現実的であるかなどを審査されます。
補助金の申請書は、採択率が30~40%程度と言われることもあり、内容の完成度が採否を左右します。
その後、事業内容によっては「面接審査」や「ヒアリング」が実施されることもあります。
審査員からの質問に対して、自社の強みや事業の社会的意義を自信を持って説明できるかがポイントです。
ちなみに、2024年度は「AI」という文言を取り入れた企業の申請が多く採択される傾向がありました。
こうした時代のニーズや国の重点分野を計画書に反映させることで、採択率を高めることも可能です。
審査に通過すると「採択通知」が届き、正式な「交付決定」へと進みます。
交付決定とは、「補助金を支給します」という行政側からの正式な約束です。
ここまで進むと、いよいよ実際の事業がスタートできます。
【事業実施期間 → 経費執行 → 報告提出 → 補助金交付】
交付決定後は、計画に基づいて実際の事業を進めていきます。
この期間を「事業実施期間」と呼び、補助金で認められた経費を使用して、設備導入やサービス開発、広報活動などを行います。
ここで重要なのは、経費の使い方に厳格なルールがあるということ。
たとえば、領収書や請求書の宛名が事業者本人であること、支払いが銀行振込であること、契約書の保存など、細かい条件が設定されています。
これを怠ると「経費が補助対象外になる」こともあるため注意が必要です。
事業が完了したら、「実績報告書」を作成して提出します。
この報告には、事業の成果・経費の明細・領収書・請求書などをすべて添付する必要があります。
その後、審査機関の確認を経て、問題がなければいよいよ補助金が交付されます。
なお、First Creationでは、こうした経費処理・報告作業もサポートしています。
特に初めて申請する方にとっては、書類の整理や実績報告の作成が大きな負担になりがちですが、私たちはチェックリスト形式で漏れを防ぎ、スムーズな交付までを一貫して支援します。
申請フローを全体で見ると少し複雑に感じるかもしれませんが、
「スケジュール管理」「書類の精度」「経費ルール」の3点を意識するだけで、トラブルのほとんどは防げます。
【専門家が教える5つの秘訣】

創業補助金の採択率を大きく左右するのは、「書類の完成度」と「戦略的な準備」です。
ここでは、実際に採択を勝ち取った起業家が共通して行っている、成功のための5つの秘訣をお伝えします。
【秘訣①:公募要領の審査ポイントを徹底分析し、それを記述に反映】
補助金申請の最大の落とし穴は、「公募要領をきちんと読んでいない」ことです。
審査員は、あなたの情熱や想いよりも「要件を満たしているか」「採択基準に合っているか」を重視します。
たとえば、「地域経済への波及効果」「新規性・独自性」「実現可能性」といった審査観点があります。
これらを文章に落とし込む際は、抽象的な表現ではなく、「データ・事例・根拠」をセットで記載しましょう。
First Creationでは、実際に公募要領をもとにチェックリストを作成し、「どの項目にどう答えるか」を明確化するサポートを行っています。
【秘訣②:事業計画書・申請書構成を読みやすく・論理的に設計】
どんなに素晴らしいアイデアでも、構成がバラバラだと伝わりません。
審査員は限られた時間で多くの書類を読むため、「わかりやすさ」が採択率を大きく左右します。
おすすめの構成は次の通りです:
- 課題の明確化(市場の現状・ニーズ)
- 事業の目的とビジョン
- 解決策と具体的な取り組み内容
- スケジュールと実施体制
- 期待される効果・将来展望
この流れで書くと、事業の全体像が自然に伝わります。
また、グラフや図を効果的に使うと、読み手の理解も一気に深まります。
【秘訣③:補助対象経費と調達方法をクリアに示す】
補助金の審査で意外と多い減点ポイントが、「経費の不明瞭さ」です。
どこにいくら使うのか、どのように調達するのかが曖昧だと、信頼性が下がります。
たとえば
- 設備費:新しい製造ライン導入に200万円
- 広報費:ウェブサイト・LP制作に50万円
- 専門家謝金:外部アドバイザー支援に20万円
このように、具体的な金額と目的をセットで書くことで「見える化」されます。
また、審査を受ける際には「創業計画書」や「事業計画書」の提出が求められます。
創業計画書には
- 運転資金(毎月かかるコスト:例/広告費・人件費)
- 設備資金(1回のみ発生するコスト:例/PC購入費・什器備品費)
この2つを明確に記入する欄があり、これらはビジネスモデルとデータの整合性とともに、審査時に特に重視されるポイントです。
数字の根拠を具体的に示すことで、事業の実現可能性や信頼性を高めることができます。
First Creationでは、実際に過去の採択事例をもとに「費用構成のテンプレート」も提供しています。
【秘訣④:認定支援機関や専門家の協力を得てブラッシュアップ】
補助金の世界では、「一人で戦わない」ことが成功のカギです。
特に創業補助金は、認定支援機関(商工会議所や金融機関など)との連携が評価されます。
たとえば、事業計画の妥当性や収支計画の現実性を、支援機関と一緒に確認するだけで完成度が格段に上がります。
専門家が入ることで、主観的になりがちな文章が「第三者視点」で磨かれるのも大きなメリットです。
First Creationでも、ビジネスモデルの構築や資金調達戦略の部分を共同で設計し、採択率を上げる支援を行っています。
【秘訣⑤:添付資料・証拠書類を漏れなく揃え、信頼性を担保】
最後に見落としがちなのが「添付資料の不備」です。
採択される申請書の多くは、根拠資料がしっかりしています。
たとえば
- 見積書や発注書の写し
- パンフレット・サイト制作の見本
- 市場調査レポート
- 事業関連の資格・許可証
これらを丁寧に添付することで、計画の実現性が高く見え、審査員の信頼を得やすくなります。
補助金申請は、書類だけで完結する「信用取引」です。
つまり、提出書類の質があなたのビジネスの信頼性を示すのです。
【実際の書き方と記載ポイント】

ここまでの流れを理解したら、いよいよ申請書の作成です。
この章では、実際に「どう書けば通るのか?」を、様式別・パート別にわかりやすく整理していきます。
審査員が「この事業は信頼できる」と感じる申請書には、共通した構成とロジックがあります。
【様式別記載例と注意点(様式1 / 様式2など)】
創業補助金では、通常「様式1:申請書」「様式2:事業計画書」の2つを中心に作成します。
どちらもフォーマットが決まっているため、独自ルールで書かず、テンプレートに忠実に記載することが基本です。
- 様式1(申請書):主に事業概要・申請者情報・経費明細を記載
- 様式2(事業計画書):ビジネスモデル・市場分析・効果などを詳しく説明
注意点として、「記入欄が小さいからといって簡略化しない」こと。
補足資料として別紙を添付することも可能です。
また、手書きやPDFスキャンではなく、できるだけWordまたは電子データで作成し、可読性を確保しましょう。
【導入部・背景説明の書き方(現状→課題→解決案)】
事業計画書の導入部は、審査員の“第一印象”を決める重要なパートです。
最も伝わりやすい構成は、「現状 → 課題 → 解決案」の3ステップです。
たとえば
- 現状:「地域には観光資源があるが、情報発信が十分でない」
- 課題:「若年層の来訪が少なく、売上が年々減少している」
- 解決案:「デジタルツールを活用した地域ブランディングを行う」
この流れで書くと、読んでいる人がスムーズに理解できます。
さらに、統計データやグラフを活用して「課題を数字で語る」と説得力が一気に上がります。
【経費明細・資金調達計画の記述方法】
経費明細は「信頼性を示す欄」と考えてください。
ここで曖昧な表現や根拠のない数字を書くと、一気に評価が下がります。
たとえば
| 経費項目 | 内容 | 金額 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 設備費 | デジタル販促システム構築 | 200万円 | 見積書(株式会社〇〇) |
| 広報費 | ホームページ・広告制作 | 50万円 | 制作会社見積書添付 |
このように「誰に・何のために・いくら」という3点を明確にすること。
また、自己資金の割合も重要な審査ポイントです。
「全額補助頼み」ではなく、自己資金も一定割合(20~30%程度)投入する計画を立てると、事業への本気度が伝わります。
【事業スケジュール・売上・利益見込みの立て方】
補助金申請では、「計画倒れに終わらない見通し」を示すことが求められます。
そのためには、スケジュールと収支計画の整合性が非常に大切です。
例として、以下のような流れが理想です:
| 月 | 主な取り組み | 成果目標 |
|---|---|---|
| 1月 | システム設計・開発開始 | β版完成 |
| 3月 | テスト運用・顧客アンケート | 満足度80%以上 |
| 4月 | 正式リリース | 月商30万円達成 |
そのうえで、売上・利益見込みは「保守的かつ現実的」に設定しましょう。
根拠のない急成長予測は逆効果です。
First Creationでも、実際の事業データをもとにしたリアルな収益モデル設計を支援しています。
【現地性・地域性・社会性を表現するコツ】
創業補助金の審査では、「地域経済や社会への貢献度」も重視されます。
特に地方創生や地域課題の解決につながる事業は、加点要素になりやすいです。
たとえば
- 「地域の高齢者雇用を創出する」
- 「地場産業をDX化し、次世代に継承する」
- 「観光資源を再編集して地域ブランドを再構築する」
このように、“地域ならでは”の要素を盛り込むことで、事業の社会的意義が明確になります。
さらに、地元の商工会議所・自治体・団体などとの連携を記載すると、実現可能性が高く見えます。
この章を意識して書けば、形式的な申請書ではなく、「採択されるための計画書」に変わります。
【審査で落ちるケースと対策】

補助金申請で最も避けたいのが「不採択(=落選)」です。
実は、多くの申請書が「アイデアが悪いから」ではなく、「書き方や構成に問題がある」ことで落ちています。
この章では、審査員が実際に見ているポイントと、落選を防ぐための対策を具体的に紹介します。
【審査員視点でよくあるNG・ミス例】
創業補助金の審査員は、1件あたり数十ページの申請書を短時間で読み込みます。
そのため、「伝わりにくい」「論理が飛んでいる」「信頼性がない」と感じた時点で評価が下がります。
代表的なNG例を見てみましょう。
| NG例 | 内容 | 問題点 |
|---|---|---|
| ① 抽象的なビジョン | 「地域を盛り上げたい」「人を笑顔にしたい」 | 目的は立派でも、具体的な事業内容が伝わらない |
| ② 数字の根拠なし | 「半年で売上100万円を目指す」 | データや根拠が示されず、実現性が疑われる |
| ③ 経費の整合性欠如 | 「広告費100万円」と記載、見積書なし | 補助金の適正な使途が確認できない |
| ④ 誤字・脱字・形式ミス | 書類不備や添付漏れ | 形式上のエラーで失格となるケースもある |
審査員は「想い」だけではなく、「数字と論理」で評価します。
感情的なメッセージに偏らず、事業として成立するかを冷静に説明することが大切です。
【加点ポイントを逃さないチェックリスト】
多くの申請者が「基本点は取れても、加点が取れていない」ことに気づいていません。
創業補助金の採択率は平均で30~40%ほど。
つまり、「あと一歩の加点」で明暗が分かれます。
以下は、First Creationが実際にクライアント支援で使用している加点チェックリストの一部
です。
・ 地域貢献性:地元雇用や地域課題解決の視点があるか
・ デジタル活用:DX・ITツール導入など時代性があるか
・ 持続可能性:補助金終了後も継続できる仕組みを示しているか
・ 連携体制:自治体・支援機関・企業などとの協力関係が明記されているか
・ 女性・若者・シニア支援:社会的インパクトに寄与しているか
この5項目を意識して申請書に反映するだけで、審査員の印象は大きく変わります。
【複数申請・併用申請時の注意点】
複数の補助金・助成金を同時に申請することは可能ですが、内容の重複には注意が必要です。
「同一経費の二重申請」は原則NGとされ、発覚すれば不正受給とみなされる場合もあります。
たとえば
- 「設備導入費」を創業補助金とものづくり補助金の両方に計上
- 「広告制作費」を自治体の助成金と国の補助金で重複申請
これらは全て不備対象になります。
安全に申請するためのポイントは次の通りです。
- 補助金間のルールを確認する(公募要領で“併用不可項目”をチェック)
- 事業全体を1枚の表にまとめ、どの補助金で何を申請するか整理する
- 同じ申請内容を出す場合は、補助率や目的が異なることを明記する
First Creationでは、複数補助金の最適な組み合わせ設計(例:創業補助金+自治体支援)もサポート可能です。
【事前相談・仮申請でリスク低減する方法】
補助金申請で最も「得をする人」は、事前相談を活用している人です。
多くの商工会議所や自治体窓口では、申請前の無料相談や仮チェックを行っています。
これを活用することで
- 書類不備の早期発見
- 審査員視点でのアドバイス
- 修正の余地を確保
といった大きなメリットがあります。
また、オンライン上では「jGrants(電子申請システム)」を利用するケースが多いですが、申請締切間際はアクセスが集中してエラーになることも珍しくありません。
締切1週間前には仮申請を終えておくのが鉄則です。
First Creationでも、これまで数多くの企業の申請サポートを行ってきましたが、
「余裕をもった仮申請」が結果的に採択率を高める最大のコツでした。
この章を踏まえて次に行うべきことは「自分の申請書が審査員の目にどう映るか?」を客観的に確認することです。
もし自社で判断が難しい場合は、専門家に一度レビューしてもらうのも有効です。
【ケーススタディ:成功事例・失敗事例から学ぶ】

補助金の採択・不採択を分けるのは「どれだけ現実的で、社会に必要な事業として伝えられるか」です。
ここでは、地方創業で実際に採択された成功事例と、惜しくも落選した失敗例を紹介します。
机上の理論ではなく、現場で使えるリアルな視点を掴んでください。
【地方創業で採択された事例(業種・地域別)】
事例①:佐賀県・地域特化カフェのDX化プロジェクト
業種:飲食業(カフェ経営)
補助金額:150万円(採択)
地元食材を使ったカフェを運営しながら、地域の観光マップと連動したECサイトを構築。
「地域性(地場産業活用)」と「デジタル化(EC構築)」の両立が高く評価されました。
成功ポイント:
- 地域活性化とDXの掛け合わせが政策テーマと一致
- 売上・雇用創出の根拠が具体的
- 商工会議所の推薦など、外部連携を明記
事例②:愛知県・工務店のDXリフォーム事業
業種:建設・リフォーム業
補助金額:200万円(採択)
空き家問題の解決を目的に、IoT技術を活用した「空き家リノベーションDX」を展開。
社会課題と直結したテーマ設計が採択の決め手となりました。
成功ポイント:
- 地域課題(空き家)×デジタル技術という明確な軸
- 若手人材育成・技術継承を具体的に記述
- 経費項目に見積書の根拠を添付し、信頼性を確保
事例③:北海道・観光ガイドアプリ開発
業種:IT・観光業
補助金額:250万円(採択)
地方観光地のガイド不足を解消するため、多言語対応アプリを開発。
「地域DX × インバウンド」という政策的テーマに合致していました。
成功ポイント:
- 政策との親和性が高く、社会的意義が明確
- 売上・利用者数の根拠が具体的
- システム開発とマーケティング体制を明示
【失敗した例とその理由・改善点】
成功事例と同じくらい、失敗事例から学べることも多いです。
以下は実際に不採択となったケースと、その原因・改善策のまとめです。
事例①:飲食店開業(申請書が抽象的すぎた)
失敗理由:
「地域の人を笑顔にしたい」といった理念ばかりで、事業モデルや収益計画の具体性が欠けていた。
改善策:
理念を軸にしつつも、「どんな商品を、誰に、どう販売し、どれくらいの利益を見込むか」を明記。数値で裏付けることで説得力を高める。
事例②:ITサービス事業(経費の整合性が取れていない)
失敗理由:
経費区分が曖昧で、「広告費」と「システム開発費」の境界が不明確だった。
改善策:
経費を国の区分(人件費・外注費・機械装置費など)に基づいて整理し、見積書の根拠を明記。経費の整合性は採択率を大きく左右する。
事例③:地域イベント(スケジュールの裏付けなし)
失敗理由:
補助金交付決定前に事業を始めてしまい、補助対象外となった。
改善策:
交付スケジュールを事前に確認し、自己資金やつなぎ融資を活用して資金計画を安定させる。
このように、採択された事業には「具体性」「社会性」「実現性」という3つの共通点があります。
反対に、落選した事例はこれらが欠けており、「熱意だけ」で終わっているケースが多いのです。
First Creationでは、こうした成功と失敗の構造を踏まえたうえで、再現性の高い申請書づくりをサポートしています。
【よくある質問(Q&A)】

創業補助金の申請では、初めての方がつまずきやすいポイントがいくつかあります。
ここでは、よく寄せられる質問を中心に、実際のサポート現場で多い疑問とその回答をまとめました。
申請前に一度チェックしておくことで、トラブルや誤解を防ぐことができます。
【補助金はいつ支払われる?】
補助金は「採択=すぐ支給」ではありません。
実際に資金が振り込まれるのは、事業の完了報告後(実績報告の審査を経て)になります。
一般的な流れは以下の通りです。
- 申請 → 採択 → 交付決定
- 事業実施(経費支払い・領収書保管)
- 実績報告書を提出
- 審査通過後、補助金が振込(約2~3か月後)
つまり、先に自分で支払い、後から補助金が戻ってくる仕組みです。
そのため、短期的な運転資金は自己資金や一時的な融資で賄う必要があります。
【補助事業期間内に支払われなかった経費は?】
補助金の対象となるのは、補助事業期間内に発注・納品・支払いが完了した経費のみです。
たとえ契約が期間内でも、支払いが1日でも遅れると補助対象外になるケースがあります。
たとえば以下のような例です。
- × 3月31日が期間最終日なのに、支払いが4月1日付 → 不認定
- × 領収書の日付が事業期間外 → 不認定
トラブルを防ぐためには、事業スケジュールを前倒しで設定し、納品確認や支払い証憑を確実に揃えておくことが大切です。
【交付が取り消されるケースは?】
交付決定後でも、次のようなケースでは補助金が取り消し・返還される可能性があります。
主な取消理由
- 虚偽の申請内容があった場合
- 補助事業を途中で放棄した場合
- 補助金の使途を誤って使用(対象外経費への流用など)
- 実績報告の不備・期限超過
- 領収書や見積書など証憑の紛失
一度返還命令が出ると、今後数年間、他の補助金申請にも影響する可能性があります。
不明点がある場合は、必ず事前に商工会議所や認定支援機関に確認するようにしましょう。
【補助金を使った後の報告義務・監査リスク】
補助金は「もらって終わり」ではなく、使った後の管理・報告も重要です。
補助金事務局からは、以下のような報告・監査を求められることがあります。
主な報告・監査内容
- 実績報告書の提出(成果・経費明細・証憑添付)
- 事業完了後1~3年以内のフォローアップ調査
- 現地確認(帳簿・領収書の現物確認)
もし経費内容に不備や虚偽が見つかると、補助金の一部または全額返還を求められることもあります。
そのため、支出に関する領収書・請求書・見積書は、最低でも5年間は保管するのが安全です。
【補助金申請と融資・出資との関係】
補助金と融資・出資は、目的が異なる支援制度です。
補助金は「経費の一部を支援」するものであり、返済義務はありません。
一方で融資は「資金を借りる」支援であり、返済義務があります。
ただし、両者を上手く組み合わせることで、より強い資金戦略を構築できます。
効果的な組み合わせ例
- 補助金で開発費・設備費をまかない、融資で運転資金を確保
- 補助金採択を実績として、銀行融資の信用力を高める
- VC出資を組み合わせ、補助金対象外の成長施策に投資
First Creationでは、補助金だけでなく、金融機関や出資者との連携まで一貫して支援しています。
単発の資金調達に終わらせず、「継続的に成長する資金戦略」を構築できるのが私たちの強みです。
【まとめ:5つの秘訣で確実に採択を目指そう】

ここまで「創業補助金の基本」から「書き方・審査対策・事例分析」まで、実践的なポイントを一通り解説してきました。
申請は一見ハードルが高いように感じますが、正しい流れとコツを押さえれば誰でも採択は狙えます。
【各秘訣の振り返り】
最後に、成功するための 5つの秘訣 をおさらいしておきましょう。
- 公募要領の審査ポイントを徹底分析し、記述に反映する
- 事業計画書・申請書を論理的で読みやすく構成する
- 補助対象経費と資金調達方法を明確に示す
- 専門家や認定支援機関の協力を得てブラッシュアップする
- 添付資料・証拠書類を漏れなく揃え信頼性を高める
この5ステップを丁寧に実行すれば、審査員に「この事業は成功する」と確信させる計画書が完成します。
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